ルーキーシーズンの4勝という数字を、長年超えることができなかった秋山拓巳。
しかし2017年ついに殻を破り、その素質が開花。
チームトップの12勝をマークしました。
成績
登板 | 投球回 | 防御率 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 奪三振 | 奪三振率 |
25 | 159 1/3 | 2.99 | 12 | 6 | 0 | 0 | 123 | 6.95 |
ローテの中心に
競争を勝ち抜き、開幕ローテーションの一員となった秋山。
4月12日に初勝利を挙げるとその後もコンスタントに好投を続け、終わってみればチームトップの12勝。
規定投球回数もクリアし、ローテーションの中心的存在となってチームを引っ張りました。
2017年阪神はリリーフが鉄壁な一方で先発に物足りなさがありましたが、秋山がいなければもっと酷い状況になっていたのは間違いありません。
ルーキーイヤーに期待していた将来はこんな投手になって欲しいという姿を、今年ようやく見せてくれました。
こうした選手の成長があるから、プロ野球は楽しいんです。
脅威のコントロール
2017年の秋山で、特に良かったのがコントロール。
159回を投げて、与四球はわずかに16。
1試合(9回)換算で、1を下回るというペースです。
余計なランナーを出さないのでテンポが良く、秋山が投げる試合は見ていて安心感がありました。
ヒットはある程度打球方向の運に左右されることもありますが、四球を出さないのは投手の実力以外の何者でもありません。
このコントロールがある限り、2018年以降の活躍も大いに期待できそうです。
初の二桁勝利、初のオールスター、初の規定投球回数・・・。
多くの経験を積んだ秋山ですが、来年以降もこの成績を続けることが重要です。
ローテの中心投手になったことを自覚して、良いオフとキャンプを過ごして欲しいと思います。