他の多くの若手・中堅同様、レギュラーを掴み切れないシーズンが続いている高山俊。
2020年も、定位置を奪取したとは言えないシーズンになりました。
ただ守備面は大きく成長し、打撃面にも明るい材料が見られました。
成績
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 出塁率 | 長打率 | 得点圏 | OPS | BB/K |
105 | .269 | 5 | 29 | 9 | .336 | .369 | .250 | .705 | 0.43 |
進化の兆し
ドラ1ルーキー近本の抜擢もあり、開幕スタメンを逃した高山。
二軍落ちも経験しましたが、5月29日の巨人戦で特大のサヨナラ満塁本塁打を記録。
福留の離脱もあって出場機会を増やすと6月は月間打率.313をマークします。
その後も一軍に帯同し続け、前年よりも倍以上となる105試合に出場。
またボール球にすぐ手を出してしまう癖もこれまでより抑えられ、出塁率は新人王を獲った年よりも高い数字をマークしました。
そして良化の傾向が見られていた守備面はさらに成長し、安心して見ることができました。
数字こそまだまだといった所ですが、進化の兆しが表れたシーズンと言えるでしょう。
今年で27歳になり、矢野監督からも若手ではなく中堅扱いとなっている高山。
入団以来の課題となっていた守備と選球眼は改善されており、あとはどれだけ打つことができるのかという段階に入りました。
2020年はレギュラーをモノに出来るかどうかの分水嶺となるシーズンになるのかもしれません。