2018年オフ、FA権を行使し阪神に移籍をした西勇輝。
抜群のコントロールを武器に、パリーグで実績を積み重ねてきた選手です。
そんな西の2019年を振り返りたいと思います。
成績
登板 | 投球回 | 防御率 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 奪三振 | 奪三振率 | WHIP | K/BB |
26 | 172.1 | 2.92 | 10 | 8 | 0 | 0 | 112 | 5.85 | 1.13 | 3.11 |
先発の軸としてフル回転
阪神での初登板となったのは3月31日のヤクルト戦。
この試合で西は7回2失点の好投を見せるも、敗戦投手になりました。
しかし2度目の登板となった4月7日の広島戦では完璧な投球を披露し、自身2年ぶりとなる完封勝利。
以降も抜群の安定感を保ち続け、QS率73.08はリーグトップ。
先発の軸として、自己最多となる172イニングを投げ抜きました。
惜しむらくは前半戦なかなか援護に恵まれず、勝ち星が付かなかったこと。
それでも最終的には自身6度目の二桁勝利に乗せてくるのですから、本当に凄い投手だと思います。
虎のエース
西が良い投手ということはわかっていたつもりですが、実際に阪神の一員として見ると事前の印象よりも数段上の投手だと感じました。
コースにビシバシと決まるコントロール、大崩れをしない抜群の安定感、GGも獲得した巧みなフィールディング。
味方がミスをしても笑顔で励ますその姿も頼もしかったです。
先発投手タイプのFAには泣かされてきた阪神ですが、ここに来て初めて大当たりを引いたと言えるでしょう。
現在のエースは、間違いなくこの選手です。
イニング以外はあまり拘りを見せなかった昨年に対し、今年は「総取り」とタイトルへの並々ならぬ意欲を燃やしている西。
年齢的にも脂が乗る時期で、故障さえ無ければキャリアハイのシーズンとなるのかもしれません。
そのためにも、今年は打線の援護にも期待したい所です。