2018年は、代打の切り札として記録的な数字を残した原口文仁。
しかし2019年春季キャンプを前に、大腸がんを患っていたことが発覚。
病床からのカムバックを歩む、激動の一年になりました。
成績
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 出塁率 | 長打率 | 得点圏 | OPS | BB/K |
43 | .276 | 1 | 11 | 0 | .309 | .356 | .240 | .665 | 0.17 |
大腸がんからの復活
1月末に手術を行い、しばらくはベッドの上で生活をしていた原口。
その進行状態は、ステージ3Bであったことがシーズン後に明かされました。
退院したのは3月4日のことで、原口はその3日後にトレーニングを再開。
5月6日に二軍で実践復帰をし、そして一軍に上がったのは大腸がんを公表してから131日目となる6月4日のことでした。
その日のロッテ戦、原口が代打として打席に立つとビジターでありながら球場は割れんばかりの大歓声に包まれました。
客席におじぎをし、静かに打席に立つ原口。
1ボール2ストライクからのスライダーを降り抜いた打球は、フェンス直撃のタイムリーツーベース!
球場で、テレビの前で、多くのファンが涙を流しました。
ASにも出場
その後も一軍に帯同していた原口は、プラスワン投票によりオールスターにも出場をしました。
第1戦では9回に代打として出場し、2ランホームラン。
そしてなんと2戦目の第一打席でもソロホームランを放ち、投票を行ったファンの思いに200%の結果で応えました。
後半戦も代打として、控え捕手としてチームの戦力で在り続け打率.276をマーク。
オフにはセリーグの特別賞を受賞しました。
その姿で励ますだけではなく、退院後はチャリティーや啓発活動も行っている原口。
今年は開幕から一軍の戦力として、出場機会も増えそうです。
まずは無事でいることが第一で、その上で活躍してくれればこれほど嬉しいことはありません。