2004年自由獲得枠で阪神に入団した能見篤史。
入団後しばらくは伸び悩みましたが、2009年に13勝を挙げ覚醒。
その後は主力投手として、チームを支え続けました。
成績
登板 | 投球回 | 防御率 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 奪三振 | 奪三振率 | 与四球率 | WHIP |
34 | 24.2 | 4.74 | 1 | 0 | 1 | 4 | 19 | 6.93 | 4.38 | 1.50 |
ブルペンの精神的支柱
今年も開幕を一軍で迎えた能見。
しかし6月は月間防御率10.38と、スタートで躓いてしまいます。
その後は持ち直してきましたが、2018年ほど打者を圧倒する内容ではありませんでした。
岩貞が配置転換されてからは、左の中継ぎでは3番手という位置付けに。
去年までと比べビハインド時での登板も増えましたが、シーズンのほとんどを一軍で過ごし左腕を振るい続けてくれました。
チームメイトからの慕われぶりからも、ブルペンの精神的支柱にもなっていたことが伺えます。
しかし成績自体は前年よりも下降し、今シーズン限りでチームを去ることになりました。
さらば美しきワインドアップ
能見の阪神での最後の登板となったのは、チームの今シーズン最終戦でもある11月11日。
1-0でリードしていた9回表に登場し、ファンを沸かせました。
先頭打者に出塁を許すも、次の打者をダブルプレー。
能見の代名詞でもある美しいワインドアップから渾身のストレートを投げ、最後のバッターも見事三振で締め括りました。
登板後は、頬を濡らした選手に迎えられた能見。
41歳5ヶ月でのセーブは、球団の最年長記録です。
今後しばらく、この記録が破られることはないでしょう。
来年からは、兼任コーチとしてオリックスでプレーすることになった能見。
球速はまだまだ出ており、ある程度の出場機会を得られるのではないでしょうか。
鳥谷との対戦が実現すると、ファンとしては嬉しく思います。