期待され続けながらも、昨年までの通算出場試合数は17試合に留まっていた中谷将大。
しかし今シーズンはその4倍近くとなる64試合に出場。
かねてより評価されていたポテンシャルの、一端を見せてくれました。
成績
試合 64
打率 .266(154-41)
本塁打 4
打点 14
盗塁 1
出塁率 .307
長打率 .390
シーズン途中から一軍定着
フォーム改造もあって、シーズン当初は二軍暮らしだった中谷。
そんな中谷が一軍に上がったのは6月の中旬から。
横田・陽川・板山といった若手が一軍の壁にぶつかった後で、高山もシーズン当初の勢いが失われた頃のことです。
この中谷はどうか。
そんな期待と不安がありましたが、6月は3割を大きく越える打率を残し活躍。
また7月も月間打率3割以上をマークし、一軍の座をガッチリと掴みました。
守備に関しても、俊介との衝突はありましたが比較的安定をしていたと思います。
最終的には.266に落ち着きましたが、中谷にとって大きな自信となったシーズンではないでしょうか。
2017年はどこを守る?
シーズン中は、外野だけではなく一塁も守る場面もあった中谷。
またキャンプでは以前挑戦していた三塁に再び取り組んでおり、虎視眈々とレギュラーの座を狙っています。
ただ本人が一番こだわっているのはやはり外野のようで、来年もまずはそこで勝負ということになるでしょう。
外野は福留、そして糸井は確定。
残り一枠を他の選手が争う形となりますが、現時点で本命となるのはやはり新人王も獲得した高山です。
ただ今年の成績を考えると中谷はその次に位置する選手と思いますので、逆転する可能性も十分にあります。
以前からよく新庄とも重ねられていた中谷ですが、ようやく一軍でその素質を見せてくれました。
来年以降、どこまで伸びてくれるのか。
こうしたスケール性のある選手には、やはりワクワクします。