打撃はセンス抜群も、守備においてはまだよくわからない原口。
前回は肩について触れましたが、今回は原口のリードについて紹介をしたいと思います。
果たして原口は、投手の能力を上手く引き出しているのでしょうか?
捕手別防御率
リードを完全にデータ化した指標など存在しないので、ここでは捕手別防御率を見ていきたいと思います。
原口がマスクを被った時の防御率は、他の捕手と比較をしてどうなのか?
それでは、見ていきましょう。
チームトップの防御率
今年、阪神で1軍のマスクを被った選手は6人。
先発投手の捕手別防御率を良い順に並べてみますと・・・。
原口 62試合 3.32
岡崎 24試合 3.60
梅野 26試合 3.86
鶴岡 2試合 4.15
坂本 13試合 4.39
清水 2試合 9.82
データはヌルデータさんより。
たとえ同じチームでも投手の調子や、誰と多く組んだかのバラつきはあります。
また鶴岡と清水は出番が少なすぎて参考になりませんが、それでも原口がチームトップという結果になりました。
藤浪・能見・岩崎といった投手が、原口と組んだ時に1番良い防御率を叩き出しています。
その中でも岩崎とは1.85(7試合)と相性抜群。
またエースのメッセンジャーと相性が良いのは岡崎で2.61(12試合)の数字をマークしており、原口は3.72(14試合)となっています。
来年からが勝負
こうした数字を見るに、少なくとも原口のリードは他の阪神の捕手よりも劣っていることは無いと思われます。
ただ去年まで1軍で出番が無かった選手なので、相手チームも原口のリードの分析が出来ていなかったのではないでしょうか。
そういう意味で、原口のリードの真価が問われるのは来年なのかもしれません。
相手の研究の上をいけるかどうか?
それには本人だけではなく、矢野コーチなど周囲のスタッフのサポートも必要となるでしょう。